お米は収穫後に乾燥させる必要がありますが、昔は乾燥を全て天日干しで行っていました。今では作業の効率、軽減を優先し機械による乾燥が主流になってます。
機械乾燥は刈り取った稲から籾(もみ)を機械に入れ短時間で乾燥させますが、天日干し乾燥は稲穂のまま2週間程自然の風と太陽の光で丹念に乾燥させていきます。
手作業による天日干しはかなりの重労働なので、農家の高齢化が進んでいる山間部では年々減っています。
天日干しでは、刈り取った稲を束ねて「稲架(はさ)」と呼ばれる横木に吊るし、天日の力で乾燥させます。これを「稲架掛け(はさかけ)」、もしくは「稲木干し(いなぎぼし)」と言います。
乾燥機が使用されるようになってからは稲架掛けの風景は少なくなり、天日干し乾燥のお米は市場に流通することが近年急速な減少傾向にあります。
天日で干した稲は、機械乾燥よりもアミノ酸と糖の含量が高く、食味値が高いという報告があります。また稲を逆さまに吊るすことで、稲穂の油分や栄養分、甘みが最下部の米粒へ降りてくると言われています。大変な手作業になりますが、こうしてできたお米は稲の養分と生産者の愛情が詰まった、美味しいお米に仕上がります。